ままここmamacoco

アラフィフにして、フリーランスに転向したHSP女は果たしてフリーとして生きていけるのか?

ホントにもう胸キュンキュンの女子の大好物! 韓流を越える恋愛絵巻『とりかえばや物語』

こんにちわ、てらっちです。

 

みなさんは古典文学なんて読みますか?

あああああ! ちょっと待って閉じないで!

今回は今年ウワサの「ゲス不倫」なんて目じゃない作品の紹介です。なんて書くと語弊がある?いや、ホントもう胸キュンキュンの女子大好物!の恋愛絵巻の紹介です♡

 

女子の大好物♡華やかな世界の恋愛絵巻

今回紹介されて読んだのがこちら。

とりかえばや物語 21世紀版少年少女古典文学館

とりかえばや物語 21世紀版少年少女古典文学館

 

 ▼漫画もあります

とりかえ・ばや コミック 1-8巻セット (フラワーコミックスアルファ)

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上の『21世紀版少年少女文学館』の方は、かの田辺聖子さんが訳して書かれた本でございます。

少女漫画になっているのを観てのとおり、ストーリー展開はかなり女子向け♡

平安の貴族階級の栄華さが漂う中、激しい恋の物語なんて、今に例えれば上流の芸能ゴシップ。

出てくる人物は少女漫画同様、イケメン、美少女。左大臣家、右大臣家なんてあこがれの宮中に巻き起こる秘めたる男女の物語。時をときめく夢のような世界のゴシップですから、当時の女性たちなんてそりゃあもうアイドルを夢見るかのように、読んだんでしょうねー。

 まあ、今も昔もあこがれの世界の恋愛絵巻なんてものに、女の子たちはキュンキュンするわけですわ。

 

かくいう私も、少女漫画ものはあまり読まないのですが、久しぶりに、もうキュンキュンしまくって一気に読みました♡あれですね、もう忘れていたと思っていたあの頃の恋心、復活って感じっす。

あらすじ

『とりかえばや物語』のあらすじは?

時は平安時代。左大臣家に生まれた女の子春風は、自分を男だと思い、親に呆れられながらも男として育ちました。春風はなんとそのまま男として元服します。仕事もバリバリこなし、ついには男として結婚。しかし夫婦生活があるわけでもなく、妻は不思議に思っていた。

そこへ女好き男、夏雲登場……。

 一方、春風の弟、秋月は女の子として育ち、宮仕えをするようになり……。

男女が入れ替わったり、浮気男が出てきたり、時の帝が出てきたり、読んでいてもう、女だということがばれるんじゃないか、もうばらしたらいいんじゃないかなんて春風の身になって読んでしまい、ハラハラ、ドキドキってやつです。

通い婚

当時は通い婚であり、女性の元を訪れては夜這いをかけるのが男の基本姿勢。

『源氏物語』でもそうですが、女性のところに行っては短歌を唄って相手の様子をみながら襲うわけです。

 

そうです。けっこうエロいんです。

こちらの本、『21世紀版少年少女古典文学館』なんて書いてありますが、こんなにエロいのを推奨してていいんだろうかレベルです。わたしの想像がリアルすぎ?(笑)

  

そしてけっこうね、ストーリー展開がすごい。

韓流ドラマも思いつかないんじゃないかというストーリー。

 

さきほどあらすじは書きましたが、さらにネタバレで書いてしまうと……(自分で読みたい!という方はここで終了してくださーい)

春風(見た目だけ男、本当は女)と冬日(リアル女)が夫婦として暮らしているわけですが、女好きの夏雲がある日、春風に相手にされずにもんもんとしている冬日を襲って手に入れてしまいます。はじめて男性を知った冬日はそれから夏雲のことを忘れられません。

その後も夏雲は、冬日と付きあいをこっそりつづけていたのですが……。

夏雲は、なんと男の友人として付きあっていたはずの春風に、嗅覚で女の匂いを感じ取ったのでしょうか?なんと春風にも襲い掛かります。

そして夫婦同時に妊娠、つわりがおこるという、韓流もびっくりのこの展開。

いやーすごい。この展開を書けるっていうのが、同じ物書きとしてすごすぎる。

きっと韓流でもやっていないと思いますよ、これ。

 

おいおい!とツッコミどころ満載ですが、でも男女間のすれ違いやつれない想いの書きこみにぐぐーっと惹きこまれ、やっぱりキュンキュンしながら読んでしまうのです。

感想~

当時の宮中の女性っておそらく死にたくなるほど堅苦しく、部屋の奥にじっとして男性の影として暮らしている、そんな世界。

春風はそんな女として生きるのは無理!と反発し、男として活躍します。しかもその活躍も半端ではありません。帝に認められるほどの実力を発揮します。

第一線で活躍する男性とおなじように、いやそれ以上に働くワーキングウーマン。

春風は女であることを隠すことに悩みながらも、生き生きと、男として、そして女性として生きていきます。

女って、なんでこんなにじっとして御簾の陰に隠れてほほほと笑っておとなしくしてなきゃいけないの! という作者の叫び声が聴こえてきそうです。

 

宮中で織りなす美男美女のゴシップとしての物語の面白さはもとより、イキイキとした登場人物、春風にエールを送りたくなる一品でした。

 

そして、男ってしょうがないなあという作者のちょっと冷めた目線(笑)

この世はむかーしから、こんな男女のもつれが連綿と繰り返されているわけですよ。

それはいつまでたっても変わらないし、これからも変わらないし。

 

ただ、今は女性も活躍できる時代になってきましたからね。春風みたいに女だと隠さなくても、大手をふって人生生きていきましょうぜ!

 

▼今回紹介した本。

田辺聖子さんの書かれた『とりかえばや』です

とりかえばや物語 21世紀版少年少女古典文学館

とりかえばや物語 21世紀版少年少女古典文学館

 

 

▼そりゃあ女子向けですわ。漫画も読んでみたくなりました。

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