ままここmamacoco

アラフィフにして、フリーランスに転向したHSP女は果たしてフリーとして生きていけるのか?

日本人とはなんぞや⁈というあなたに。

『神道と日本人』
 
なーんていうお固い題名の本を、ふつうの人はなかなか手に取ることはないでしょう。
しかし読みすすめると、
なんと「日本人」は世界を救える民族だと!
「日本人」のちゃらんぽらん(?)な宗教観が、世界を救うかもしれないのです。
そして、こちらの著者が語る「日本人」についての考えが、わたしのモヤモヤとした疑問に応える本だったので、シェアします!
 
「日本人とはなんぞや?」とモヤモヤしている方には良い一冊だと思いますよ。
 

 

神道と日本人〈新装版〉 (神道コレクション・日本人の美しい暮らし方)

神道と日本人〈新装版〉 (神道コレクション・日本人の美しい暮らし方)

 

 

 
春日大社の宮司はなんと外科医⁉︎
 
この著者は「春日大社の宮司」さんです。
ものすごく分かりやすく言うと「春日大社の神主さんの中でも一番えらい人!」になります。
しかし経歴をさらに見ると、なんと神主というほかに、外科医で院長をやったこともある方でした。
 
なんという意外なこの経歴!
 
この本ではなぜそのような経歴になったのかまでは語られていませんでしたが、この科学の最たるものの医者と、科学と対立すべき神主さんの、二つの肩書きを持つこの著者がなにを語るのか、見ていきたいと思います。
 
お医者さんor神主さん⁉︎
 
お医者さんで神主さんの片鱗は各所に見られます。
『古事記』の一番はじめ、まだ世界中になにもない混沌の状態から生まれ出でた神、「天御中主の命(アメノミナカヌシノミコト)」という神さまがいらっしゃるのですが、いきなりこの神さまを
 
 
 「ビッグバンを表している!」
 
 
と言い切ります。神話の中に科学を観るところは、まさに科学者的宗教家。
ビッグバンにつなげて考える人は今まできいたことがありません。
 
さらには著者は外科医で、当然手術をするのですが、手術をする子どもの母親が
 
「わたしに何かできることがあるでしょうか?なんでもします」
 
と尋ねたときの答えが面白いものでした。
 
「ご主人に感謝をしてください」
 
と伝えて、相手がポカンとしたというのです。
もっと「血液がなくてはならない」など科学的なことをいうのかとおもいきや、「ご主人に感謝するように」、と言ったのです。
著者曰く、母親は命の源、そして父親は威厳を保つべき人間で、父親は特に子どもから尊敬されるべき立場でなくてはいけない。母親が夫を尊敬することで、家庭も治る病もうまくいくと。
さすがにここは宗教家でなくては言えない言葉だと思います。
古い考えといえばそれまでですが、
こんなちょっとした言葉に、医者であり神主である著者のミックスされた考え方の一端を知ることができます。
 
ひらがなにはそれぞれ意味がある⁉︎
 
本のあちこちに、古来の日本語の意味を説いてくれるのですが、かなり目からウロコです!
 
単語を漢字で考えるから意味を間違えさせる、ひらがなにした時の文字のひとつひとつに本当の意味がある、というのです。
 
例えば、神「かみ」
「か」…缶、肝臓の肝、のように大きくものを入れる、包み込むの意。
「み」…身の意。満たすの意味もある。
つまり、「かみ」とは、宇宙のすべてを含む、包みこむ素晴らしい方、という意味。
そこから尊敬語として、「~のかみ」(山城守などの「かみ」)や、奥さんを指す「かみさん」にも使われるようになったとか。
 
「はたらく」は、
「はた」…周囲のこと。
「らく」…楽。楽しむの意。
つまり、「はたらく」とは、周囲を楽しませ、喜んでもらうのが「はたらく」。
 
「うみ」は、
「う」…生まれるの意。
「み」…満ちる、満たすの意。
つまり、「うみ」は、うまれてくる命をいっぱいに満たしているところの意味。
 
「おいる」は、
「お」…お父さん、お母さんなど、丁寧語としての「お」
「い」…いのちの意味
「る」…する、くる、などつづくことをあらわす
つまり、「おいる」はいのちを永くつづけている素晴らしい方、の意。
 
なるほど、ひらがな一語一語にまで意味があるとは思いもしませんでした。
へー!とちょっと驚き、納得してしまいました。
 
で、「神道」とは?
 
本のはじめにすでに答えが出ているのですが、
 
 
日本人の生活そのもの
 
 
なんです。
神道って、教義がないんですよ。
教えといわれるものが、特にないんです。
それが、おじいちゃんおばあちゃんと生活する中で、
 
「悪いことをしたら舌を抜かれるよ」
「あなたが何をしているか、お天道様がちゃんと見ているよ」
 
といった言葉により、道徳を身につけていく、それがもう神道なんです。
 
日本人が世界を救う⁉︎
 
よく言われることですが、日本人って宗教に節操がないですよね?
たとえば、
正月には「神社」へ初詣でに行き、
盆暮れ正月には「仏教」の墓参り、
クリスマスには「キリスト教」でもないのにキリストの誕生日を祝い、
さらに神棚には恵比寿や大黒さまを祀り、
家の外には「地の神さま」の祠があり、
たぶん、今後も面白そうな行事なら、どんな宗教のイベントでも受け入れるでしょう(笑)
 
こんなに多くの神さまをウェルカムで受け入れる国はありません。
でも、これも「神道」なんです。
 
ーー大和朝廷が国を治める方法は世界で唯一の方法でした。~それぞれの氏族が自然や子孫を祀っていた、それを滅ぼすのではなく、逆にそういう神様を全部取り入れて、天皇家でお祀りするということをしてきたわけでしょう~他の氏族、宗教歴史を滅ぼさずに、逆に天皇が祀ったわけです。それで伝統がつづいているから、天皇家はつづいてきたんですね。
 
 
なんでもウェルカム
 
この懐の深さ!
 
けっこうすごい宗教なんです。
あまり日本人に自覚がないところもすごいのですが、
今の天皇家も見てください。
 
眞子さま佳子さまの通われている学校が基督教大学ってありえませんよ、普通。神道の最高位の人たちからそんな感じですから、すごすぎます。
逆にいいのか?そんなんで?とこちらが心配になるほどです。
 
この日本人の宗教観が、世界を救う!という話しを耳にしたことありませんか?
 
相手の宗教を認めてお互いに尊敬できれば、今現在の大半の戦争なんかおきていませんから!
 
 
日本発、世界の宗教なんでもウェルカム!
いいじゃん、あんたんとこの神さま!
 
 
そんな日本人的考えが広がれば、きっと平和な世の中になりますよ~!
 

 

神道と日本人〈新装版〉 (神道コレクション・日本人の美しい暮らし方)

神道と日本人〈新装版〉 (神道コレクション・日本人の美しい暮らし方)