雀鬼に心の整え方を学ぶ。『感情を整える』桜井章一著ブックレビュー
こんにちは!てらっちです♪
正月一発目から渋い一冊笑
『雀鬼』と聞いたらどんな方を想像しますか?
『雀鬼』と呼ばれた桜井章一さんの本が、ふと気になったので読んでみました。
『雀鬼』という呼び名からは想像つかないほど、人生への教訓が深く、ずっしりと響く方でした!
というわけで、今回は桜井章一さんのブックレビューです。
さて、どんな本なんでしょう?
実はマージャン好き
わたしがまだ若かりし頃、実はマージャンが好きだったんですよ。
当時の愛読書の一つが、知る人ぞ知る、片山まさゆきさんの『スーパーヅガン』!
マンガなんですけどね、片山さんの絵も下手くそなんですけどね笑、めちゃくちゃ面白かったの!
弟がギャンブラーのためマージャン漫画雑誌が家にあり、『スーパーヅガン』の影響もあり、マージャンがとても好きでした。
『哭きの竜』も読んだなあ。
……とはいえ、実際に打ったことがあるのは数回なんですけどね(^◇^;)
ほぼゲームのマージャンばかりなので、なんちゃって雀士。点の計算はできません笑
雀鬼桜井章一さん
そんな関係で?桜井章一さんという名前は知っていました。
マージャン雑誌にちょいちょい名前が出てくるので、すごい人ということは知ってました。
(そのレベル)
桜井章一さん、ご存知ですか?
なんたって雀鬼。
極道や政財界のトップの只中で打ち、
20年無敗を誇ります。
彼をモデルにした映画が作られ、生きる伝説、桜井章一!
久しぶりにキンドルでその名前を見かけ、思わず桜井章一さんの本をポチしてしまいました。
『感情を出していこう』
以下わたしの勝手なイメージ。
ハードボイルドで無口、コワモテで(写真は確かに怖い)心を表に出さず、冷たくクールに勝負に徹する鬼、雀鬼……。
なんたってヤクザを相手に怯むことなく打ち勝ってくんですから、生半可な肝じゃないわけです。
だから、私のイメージでは……
……自分の感情に流されるな、弱音を吐いたら、死ぬ時だ、くらいなこという本だと思っていたわけです。
マージャンで無敗の鬼ですから、感情を廃し理詰めで敵を落とし、情の入る余地を許さない人なのでは?と。
ところが、ちがった。
『感情を出さない人が多すぎる』
『自分の感情を大事に』なんて、言葉が出てくる。
『人工的な感情』という言葉を使う。
表面的な付き合いばかりするようになり、表情をどう表せばいいのかわからない人が多いことに憂える雀鬼。
いや、これは本当に雀鬼?
とツッコミながら読み進めます。
感情をため込むな、出せ。出すことで自分の心をコントロールできる。
自分の感情に正直に。理性でばかり考えてもうまく行くわけじゃない。
ポジティブについて独自の理論
また、ポジティブ思考についても独自の見方をしています。
私は積極的に何かを求めたり 、欲したり 、期待したりしないので 、ポジティブ思考をもつことは基本的にない 。かといってものごとを暗くとらえたり 、悲観したり 、絶望したりすることもないので 、ネガティブ思考の持ち主でもない 。なるべくあるがまま 、自然の流れにまかせて生きていたいと思っているだけだ 。
ポジティブ思考というと 、掛け値なしにいいものと思っている人は多い 。しかし 、このようにポジティブ思考は 、下手に使えばその人の心を追い詰める凶器に変わってし
ポジティブに考えるとき、自分の心の声を無視してしまう場合を懸念しています。
自分の心のまま従うこと。
今の日本は、本当の声を聞くことができなくなっているのでは?
と。
勝負に向かう心得
桜井さんの勝負に向かう心得は、ヨガの呼吸法やロシアのシステマを学んだときと同じ理論と感じました。
勝負の前には 「もしかしたら負けるかもしれない 」という怖れに近い感情が芽生えることもあったが 、いざ勝負に入るとそんな不安も 、そして 「勝とう 」という気持ちも一切なくなっていた 。かといって感情がまったく起こっていないというわけではなかった 。そこにあったのはニュ ートラルとしかいいようのない感覚であり 、それに付随する感情は 「感情であって感情でない 」不思議なものであった。
システマも、いつでも平常心でいられるように呼吸の訓練をします。
勝負前の不安ばかりでなく、「勝とう」という気持ちも一切ない状態。
今のわたしは気合を入れすぎて、闘う状態にないのかもしれません。
雀鬼に学んだこと
読み進むと、やはり雀鬼は子どもの頃から誰を前にしても態度を変えない強さがあり、そして大人になってからもそれを曲げず、どんな相手でも態度を変えず、平常心で臨む、雀鬼。
感情を出せ!とはじめにあったのは、
心の声(他の本で言う潜在意識)にずっと素直に従ってきた結果、今の自分があるという確信があるからなのでしょう。
流石に雀鬼ですから、すぐにビビるわたしはすべてをマネすることはできないけれど、
雀鬼流の整え方には学ぶことも多く。
こちらの本からは、
・感情を表に出していく
・ポジティブばかりを意識しなくてもいい。(あるがまま自然にまかせる)
あたりを実行してみたいと思います。
桜井さん、よく見たら自己啓発系の本をたくさん出してらっしゃいました。
今は後輩育成に力を入れてらっしゃるんですね。
カッコいい大人を見た、そんな一冊でした!