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『腸は第二の脳』ブックレビュー。実は便秘の構造からセロトニンに必要な食べ物まで知ることができる一冊

こんにちは! てらっちです♪

今回のブックレビューは、『腸は第二の脳』です。

腸は第二の脳 (河出ブックス)

腸は第二の脳 (河出ブックス)

腸と脳の相関関係が発表されてしばらく経ちますが、わたしとしても少し勉強したいと選んでみました。便秘の構造から、腸のセロトニンを作るのに必要な食べ物まで!なかなか面白い一冊でした。

例のごとく病院にあった一冊♪

著者は大腸の内視鏡検査から、その後便秘外来の医師になるなど長く腸に携わってきた専門家です。おかげでこちらの本は医師としての専門用語が飛びかうなど、なかなか読みごたえがありました。
(というか、よくわからないところは飛ばしてますが)

なぜ腸は『第二の脳』なのか?

腸には約一億個の神経細胞が存在しており、腸を動かしています。「腸管神経系」と言われる独自のネットワークを形成しており、これは脳とは離れて機能し、自律性があります。つまり脳の指示がなくても腸は動くのです。その構造が脳の神経ネットワークに似ているため、腸は「第二の脳」とも言われているのだそうです。

著者は便秘についてもエキスパート

著者の松生恒夫さんは、「便秘外来」もやってらっしゃる方。
松生さんは、大腸内視鏡検査を数万件担当するなど経験値が半端ないのですが、若い頃担当していた頃の病気は、胃や小腸の病気が多かったのに対し、1990年頃から大腸の病気が増えたと感じたのでした。それがなぜかを追求されているのですが、便秘についても言及されています。

本のタイトルは『腸は第二の脳』ですが、便秘についても一歩踏み込んだ内容が書かれているのでした。

こちらでは、便秘についてもさらに内容を細かく分類しています。

小腸、結腸、直腸・肛門、消化器官内容物、ストレスと原因を5種類に分けています。
特定の病気の影響や薬の副作用、術後や炎症が原因のものから始まり、加齢による腸管機能低下、直腸反射の消失、肛門反射の消失、偏食、加齢による食事量の減少、心理的ストレス、物理的ストレス、月経前症候群、季節の変化による不調、運動不足、
などなど。
一言で便秘といっても、原因は多岐に渡るということです。

その中でも女性に便秘が多いのは、ダイエットに起因するということでした。
女性がダイエットと称して食事量を減らし、繊維質のものを食べなかったり、さらに朝食を抜くなど、すべて腸に悪い習慣で、結果便秘を招いていると。

先日の本で示された松本明子さんの例は、女性に多いパターンだったことがわかります。

先日の松本明子さんの本のレビューはこちら。
www.teracchi.com

ちなみに松本明子さんの本のアマゾンレビューに、「高齢のわたしには効果のない本でした」とか「ぜんぜん効果ない」と星の低い評価もありましたが、マイナスレビューを書いていた人は、どうやら原因が違っているようです。加齢が原因だと、松本明子さんの例とは異なるってわけですよね。ですから原因が異なれば対応も変わるわけです。やはり、便秘の原因を探らなければ、根本的な解決にはならないんですね。

便秘対策

この本で書かれていた便秘に対する対策です。

・朝早く起き、しっかりと朝食をとる
・繊維質のものを食べ、量をとる
・ゆっくりとトイレに座る時間を作る
・朝の蠕動運動が1日で一番大きく腸が動くので、その時間に便意を我慢しない

腸では体内のセロトニンが95パーセントも存在する

便秘から離れます。
本で興味深かったのは、腸が第二の脳と言われる所以のひとつ、セロトニン神経。
腸では体内のセロトニンのうち95パーセントも存在するんです。そして脳内は1パーセントしかない。
そうか、それじゃ腸のセロトニンを増やせば脳にも届き、幸せ物質になるのか⁈ と思ったら、今のところ、腸のセロトニンが脳に影響することはないらしいと聞いて、ちょっとがっかり。

しかし、腸のセロトニンは消化活動の発火点となる物質です。
大腸は交感神経や副交感神経とも深い関わりがあり、消化活動に影響するので、やはり腸にとって大事な物質です。

興味深かったのは、セロトニンを作り出すために摂った方がいい食べ物でした。
セロトニンを作り出すためにトリプトファンが必要で、トリプトファンが豊富なのは、赤身の肉や魚、乳製品。そしてビタミンB6も必要。

ということで、挙げられていた食べ物をいくつか。
カツオ、マグロ赤身、ハマチ、旧肉の赤み、豚肉の脂身なし、牛レバー、豚レバー、鶏レバーには、トリプトファンとビタミンB6が両方とも含まれていました。
その他、チーズ、ヨーグルト、牛乳、木綿とうふにはトリプトファンのみが含まれていました。

まとめ

なかなか専門用語満載でとっつきにくい本ではありますが、面白い一冊でした。2011年発行の書籍でしたので、また別の新しい本を読んでみたいとおもいます。
便秘の方で、腸で何が起こっているのだろう?と疑問に感じた方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。

以上、てらっちでした♪